 2時間を越える座談会のため、紙面の都合上要旨を掲載しました。
◎県議 本日はお忙しいところ、ありがとうございます。本年1月無投票で当選されました、中野市長に心よりお慶び申し上げます。
始めに市長としての21世紀の臼杵市のビジョンをお聞かせ下さい。
臼杵市のビジョン
◎市長 私は今後の少子高齢化社会のなかで、いかに自治体として生き抜いていくかが基本であると考えています。そのためには、子供たちへ「希望のあるふるさと」を
高齢者へは「安心して暮らせるふるさと」を、臼杵の地場産業、農林水産業には活力をつけることであり、地域コミュニティーを再生し、「笑顔のゆき交うふるさと」づくりを目指します。
◎県議 市政を二元代表制で支える議会の代表である議長の取り組みを聞かせて下さい。
◎議長 議会と市政とは両輪のごとくあることだと確信し、「政策討論会」の開催や、現在3つの常任委員会に予算、決算委員会を増設し、5つの常任委員会とし、議論を活発にすると同時に政策立案機能を高め、まず農業政策について、議会から提案したいと考えています。
国は地方重視へ
◎県議 昨年来の世界的な金融危機に直面し、大変な経済不況に陥っており、雇用問題も深刻となっています。麻生総理は、まず景気経済対策を第一に、あらゆる対策予算を積極的に上提し、可決成立をしております。衆議院予算委員長の重席を担う衛藤代議士より骨子をお話し下さい。
国と地方が共栄共存
◎代議士 麻生内閣は、国と臼杵市と言った地域とが直接繋がり、共栄共存することを基本概念とする方向に大きく舵を切りました。たとえば、21年度の補正予算では、地域活性化経済危機対策臨時交付金は、1兆円で大分県に84億円、臼杵市に3億5400万円が交付されます。
また、地域活性化公共投資対策臨時交付金は、1兆4000億円を計上しました。これは、企画が認められれば全事業費の70%から95%を国が補助するという画期的な交付金であり、全国の各市町村の政策力、企画力が問われることとなります。
私は臼杵市の東京副市長として全力で支援します。
県の財政改革予算
◎県議 大分県はこの5カ年で約1800億円の財政改革を断行したことで、358億円を財政調整基金として積むことができました。
21年度の当初予算は前年を上回る5904億円を計上し、さらに、6月定例会にて240億円の補正予算を計上、県民に勇気と力を与える県政運営につとめているところであります。
臼杵市の平成21年度の予算の方針をお聞かせ下さい。
市の予算と行財政改革
◎市長 昨年度のプライマリーバランスは6億5千万円の黒字となり、借金を減じる健全財政を維持できました。今年度予算は前年比6・6%増の182億円の積極的な予算を計上しました。
また、効率的で健全な行財政運営に向けて、今年度5カ年の最終年度となる「行財政活性化実行プラン」を着実に実施し、目標の職員数420名を実現します。
迅速な波及効果
◎代議士 景気対策の一環として、各家庭の家計簿を助けようと、既に皆さん受取られていると思いますが、定額給付金を実施しました。
◎市長 市では独自に2000万円を補助し、総額2億円のプレミアム商品券を発行し、消費拡大の一助にしました。評判が良く前期分はすぐに完売しました。
県と国の金融支援対策
◎県議 経済対策として県は、中小企業に対する融資に今年度680億円の新規枠を確保しました。
◎代議士 一番大事なのは低利で融資をする事であり今までは都市銀行だけしか公的資金を注入できなかったのを、地方の中小金融機関にも注入できるようにし、国として12兆円の枠を確保しました。合わせて日本政策金融公庫、日本政策投資銀行の完全民営化を5年間先延ばしを行ない、全国の中小企業の支援をし易くしました。
臼杵港湾整備に支援を
◎市長・議長 臼杵港の整備は総額120億円で、臼杵市の負担金は18億円となっています。それを重要港湾並みの13億円位になるようお願いしたい。
◎代議士 本年6月15日、国交省港湾局長を臼杵へ招き、視察していただく予定です。負担の軽減について県議と共に国に引き続き要望していきます。
◎県議 港の完成時には大型車が市街地を通過することのない、う回する道路(南部環状線)を造る計画について、プロジェクトチームを立ち上げ協議検討を始めました。なお掛町から土橋の間の振動等の対策のため本格的な調査を本年度県が実施します。
両港の土砂の堆積対策
◎市長・議長 臼杵港、下ノ江港の土砂の堆積は、地場企業である造船、フェリー会社にとって深刻な問題となっておりました。この度県議の肝入りで、対策事業を進めるための調査を県がすることになりました。
稲葉家下屋敷の改修にご意見を
◎市長 市街地の活性化5カ年事業の第2期をスタートさせます。稲葉家下屋敷の改修は、市民の意見を伺い、臼杵城址などの近辺との連携を図り、市民と観光客の利用に供する事業とします。また将来の臼杵市の飛躍の基となる建設事業は、前年比22・5%増の積極予算を確保、「上下水道の完備」「消防防災施設整備」「地域コミュニティー再生のための交流センター」の建設、「臼杵港整備」と言ったハード事業を財政をにらみながら計画的に行っていきます。
土づくりセンター
◎議長 「ほんまもん農業」では、有機無農薬栽培による農産物を、全国ブランドとするため「土づくりセンター」を成功させなければなりません。また合併後県議には、野津の要望を着実に実現していただいており、やはり地元に県議がいるという事は、事業ができるという事であり感謝しています。
農林水産業対策
◎県議 農林水産業対策が急務となっております。
◎市長 土づくりセンターが、県事業(5億7千万円)で本年度建設され、全国初の施設として注目されております。併せて、農業への企業進出が進み、野津では全国的に有名な「ワタミファーム」などが参入しました。野津が全国へ、農業の発信基地となります。
◎議長 地元の優良農産物をいかに地産地消するか、商、工との連携をいかに図るかが課題であり、そのために、各関係機関が一体とな
った協議会を立ち上げたい。
鳥獣対策を
◎議長 イノシシ、シカ、サルなどによる被害対策を早急にお願いしたい。
◎代議士 国の鳥獣対策議員連盟の会長として努力し、平成20年2月より、国が50%負担、残りの地方負担分の8割も国の交付税で補填し、地方は実質10%の負担で対策事業ができるようにしました。
農業基盤整備を充実
◎県議 大分県は平成23年に農業総生産額2000億を目指し、生産から流通、販売へとあらゆる施策を実施しております。私はこの目標を確実に達成するためには、さらなる農業基盤整備を充実させる必要があるとの認識から、県議会自民党会派に、私が世話人代表として、「土地改良議員連盟」を立ち上げました。農道、灌漑用水、ほ場整備、ため池改修などを今後共一層推進します。
林業、木材価格対策
◎代議士 深刻な問題であり、自民党で私が「木材価格安定基金のプロジェクトチーム」を立ち上げ、委員長として木材価格を安定させるための基金制度をつくります。
水産業・漁港整備
◎県議 水産業に対しては昨年、燃油高騰対策をスピーディーに実施できました。時宜に応じた対策を今後共実施します。
また漁港では、最近の大型台風対策として消波ブロックが極めて有効であり、被害を未然に防ぐことからも、早急の整備に取り組みます。
水田農業の完全復活
◎代議士 水田農業の完全復活のため、先頭に立って汗をかきます。現在、1350万トンの生産能力のある水田のうち850万トンの国産米が生産されていますが、残りの500万トン分の減反水田をフル活用すべきです。そのために政府は、減反した水田に米粉米、飼料米を作った場合、一反当り8万円を、麦と大豆の場合は一反当り5万の交付金を出すことにし、また生産調整奨励金として本年5月より一反当り3千円の支給を始めました。
一方、荒れた水田を元に戻す耕作放棄地復元事業として、21年度の予算で一反当り3万または5万円を交付することとしました。
介護を支える人材確保
◎代議士 介護を支える人材の確保を進めるために、平成21年度予算で介護報酬を3%増やし、さらに補正予算で1人当り総人件費を1万5000円上積みする支援をします。
産科・小児科・行政が連携
◎県議 母子保健指導(ペリネイタルビジット)事業の実績を基に、全国のモデル事業として、医療(産科・小児科)と行政(保健所・市)が連携し、妊娠期から出産後の乳幼児までを支援する「ヘルシースタートおおいた事業」を開始しました。
高校再編成
◎県議 高校再編成で、平成23年度より野津高校が廃止、臼杵商業と海洋科学高校が津久見高校に統合されることとなり、市民の願いが届かず、真に断腸の極みであります。
そこで打開策として、市内の中学校で学んだ子供たちが、市内の高校へ進学できることにより、将来の臼杵市を担う人材を育成するという観点から、臼杵高校の定員を2クラス増やすこととしました。
すべての国道県道を整備
◎県議 本年度の県事業は4面に掲載しており、すべての県道、国道、河川、急傾斜、港等の事業が極めて順調に実施されております。取り分け、国道217号佐志生一尺屋間はいよいよ着工します。国道502号も西畑地区で工事中ですし、都原地区も事業を開始しております。今後共各地域の要望に応える事業を精力的に実施します
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国会改革一院制の実現
◎代議士 国会自らが諸改革の先鋒となるべきであり、国民の負託に応えるスピード感のある国会運営を行なうことのできる、衆院・参院を合わせた一院制の国会をつくるため、これからも必死で頑張ります。
◎県議 市政・県政・国政の三位一体で21世紀の輝く臼杵市構築へ向け、全力を尽そうではありませんか。本日の座談会へのご参加に心より感謝申し上げます。ありがとうございました。
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